ゴールデンウィークを控えて
今年は地球温暖化のせいか、異常気象が続いている。
もう4月中旬を過ぎたというのに雪が降ったりして、真冬に逆戻りかと冬物をあわてて着込んだものの、翌日は初夏を思わせる暖かさ。
身体の方が気温の寒暖に順応するのに精一杯だ。
最近は、地球のあちらこちらで地震や津波、そして火山噴火などで、世界規模で人々の生活が脅かされている。
特に、4月14日にアイスランド南部のエイヤフィヤットル氷河下で起きた火山噴火は、大気圏に噴出した火山灰がジェット気流にまで到達し、世界中の航空機のフライトまでに影響して、2001年の9.11事件以来のフライトダイヤの大混乱を招いている。
火山灰がジェットエンジンに吸い込まれると機能停止状態に陥り、飛行不能・墜落という大惨事になりかねないので、フライト見合わせということだ。
悪いことが起きる時は重なると言われるが、一昨年のリーマンショック以来1年半以上過ぎ、やっと景気の底を脱したかに思えてきた矢先の災難である。
特に、キリスト教ではイースター(復活祭)休暇の最中でもあり、観光客や帰省客の移動の多い時期でもあり、また日本ではゴールデンウィーク前のツアー企画が多い季節でもあり、旅行会社も対応に苦慮しているようである。
既に日銀の発表でも景気は底入れし、明るさが見えてきたと言われているが、余り信じられない気持である。
なぜならば、なんと申しても政治が不安定で国民から離れたところで新党結成旗揚げなど、彼ら国会議員が永田町界隈で仲間内だけで、マスコミに一生懸命PRしているようにしか映らないのは残念とも行く末が不安でもある。
今、真剣に議論してほしいのは、なぜ国民から政策が遊離してしまい、魅力を失ってしまったかを考えてもらいたい。
選挙のたびに、毎度マニフェストや政権公約等を掲げて当選しても、結局はなし崩し的に政策が守られず、うやむやになってしまうのでは、信じろと言われても無理である。
しかも、政治家が「こうします」と約束しても、官僚の厚い壁を突き破る程の勇気と力量のある政治家が存在しないように思う。
連休を控えて、政治家の外遊スケジュールが目白押しと聞くが、今こそ官僚と向き合って大激論をするとともに、我が国の将来に向けての国政の新たな仕組みづくりと、官僚の役割分担と民間の役割・権限範囲の見直し拡大ないしは委譲を、根本より見直してもらい、真の自由経済社会の確立を目指せば、景気回復スピードも急速に改善されると考えている。
今まさに、官から民へのブレイクスルーが求められているのである。