“WIE”の起源
ウィープロジェクト㈱は、2008年10月に株式会社として産声をあげたばかりです。
ですが、“WIE”(ウィー)という呼び名は、実は、2007年の春から、すでに私(白石)の個人事務所の通称として使われていました。
ビルの10階にあるその部屋からは青山通りを挟み、東宮御所を一望することができて、まさに借景として素晴らしいスペースでした。ただ、事務所とはいっても、会社を辞めたばかりの私には、これといった明確な目的があったわけではありません。
かといってぼんやりしているのもどうかと、何かお役に立てることを、そして楽しいことを始めようと思案しながらの再出発の場でした。
とはいえ、事務所を構える以上は、まず、部屋の名前をつけなければなりません。
「“何”をしようかな?」・・・英語では“何”は“WHAT”、ドイツ語では“WIE”(ヴィー)。しかし、濁音ではどうも響きがよくないなどと考えているうちに、英語読みならいいかと思い当たって、「WIE(ウィー)」と呼ぶことにしました。
いわば、「頭だし」のキーワードがまずは決まったようなもの。次は、当然、そのあとの続きのワードをどう置くか、そこが問題になります。
そして、しばし考えた末に、アクティブに挑戦するイメージを想定して、「ウィープロジェクト(WIE Project)」と名付けました。
その時はまだ、仕事の内容も目標も定まっていなかったのですが、だから余計に自分自身のチャレンジ意識を鼓舞させるような、何か元気の出る言葉を探していたのかもしれません。
不思議なことに名前を決めてみると、
W:Water/West I:International/Intelligence E:Earth//East
などの連想が働いて、そこから「あんなこともある、こんなこともある」と、様々な仕事に対するイメージが湧いてきました。
しかし、自分一人では何もできません。仲間の力や知恵を拝借していこう。そして、それぞれの個性や、みんなの力量が発揮されることで、人々のお役に立つことができる、みんなが楽しく幸せを掴むことができる・・・そのように考えたのです。
そうこうしているうち、時の経過と共に、多くの方々が事務所を訪ねてくださり、いろいろな相談やアドバイス等を求められる機会がしだいに多くなりました。もちろん、私の力や知恵だけでは解決できないこともあります。半面、私や仲間が一生懸命に知恵を絞り汗をかけば、解決の道が開けることも多々あります。
そうして、頼って来られた方々のお役に立って喜んで頂けることが重なっていくうち、それが私の喜びともなり、その結果、コンサルティングやプロデュースを主体とした会社として正式に設立することを決意したのです。
“WIE”のロゴのイメージのように、一粒の水滴が水面に落ち、波紋が広がる。
私たち「WIE」の知恵と真心が、多くの方のお役立ちになることを想いにして。
どんな会社にも設立前夜のドラマがあると思いますが、ウィープロジェクト㈱の場合は以上のような、私(白石)の再出発の苦悶のなかで、まず先に人の輪が結ばれ、その輪のなかから事業が誕生した経緯があります。始めに事業ありきで人を集めたのではなく、人がこの指に止まる形で事業が始まったことに、私たちは誇りと自信を持っているのですが。














